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犬と猫のワクチン接種の重要性


大切なペットの犬や猫を感染症から守る、ワクチン接種についてご紹介します。

 

 

ペットのワクチン接種は必要ですか?

ペットの犬や猫のワクチン接種は非常に重要です。ペットの健康を損ない、時には死に至ることもある感染症からペットを守ることができるからです。

犬は色々なものの匂いを嗅ぎます。匂いは犬のコミュニケーション手段であり、あらゆるものに鼻を突っ込むことは、とても自然な行為です。

しかし残念ながら、このような行為は感染症にかかる原因ともなります。私たち人間と同様に、犬も生涯を通して、様々な感染症のリスクにさらされていると言えるでしょう。

家の外に出ることのある飼い猫は徘徊を好み、また徘徊先で、他の飼い猫や野良猫と出会います。これは、猫にワクチン接種が必要な重要な理由のひとつです。徘徊中の飼い猫が、どこでどんな感染症にさらされるかを把握することはできないからです。

ワクチン接種は、一定期間病気に対する免疫を作り、ペットを感染症のリスクから守ることができます。
ペットを一生涯、他の動物から隔離することで感染症を防ぐことも可能ですが、これは現実的または理想的な方法ではありません。

 

 

ワクチンの効果は永久に続きますか?

ワクチンの効果は永久には続きません。

感染症から保護し続けるためには、定期的なワクチンの追加接種をする必要があります。定期的な健康診断という意味でも、1年に1回はペットを獣医師に診せるようにしましょう。

子犬や子猫は、免疫効果を高めるため、1歳までに一連のワクチンを打つ必要があります。成犬や成猫になってからは、免疫力を失う前に、定期的にワクチンを打つ必要があります。

追加接種の必要性は、世界小動物獣医師会(WSAVA)の「犬と猫のワクチネーションガイドライン」をはじめ、様々なペットのためのワクチネーションガイドラインの中でも言及されています。

 

 

ワクチンで予防できる感染症

ワクチン接種によって、発症すると重篤な症状を起こしうる、一般的なウイルス感染症や細菌感染症からペットを守ることができます。

犬や猫はさまざまな病気にかかるリスクがあるため、必要なワクチンの種類もさまざまです。日本では、主に混合ワクチンを使用することで、主要な感染症からペットを守っています。

ワクチンで予防できる一般的な猫の感染症は、猫カリシウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎、 猫汎白血球減少症、猫の白血病ウイルス感染症などです。

犬の場合は、犬のジステンパー、伝染性肝炎、パルボウイルス感染症、犬のレプトスピラ病に対するワクチンが一般的です。また、日本では狂犬病の予防接種がすべての犬に義務付けられています。

ペットを国外へ連れていく場合は、他にもワクチンを打つ必要があるかもしれません。国ごとのワクチン接種の必要性については、かかりつけの獣医師にご相談ください。

 

 

ワクチンの効果

ワクチンの目的は、特定の感染症に対する免疫を高めることにあります。

ワクチン接種をしておくことによってペットの犬や猫が将来的にその感染症の病原体にさらされても、免疫系が迅速に察知し、効果的な防御反応を起こします。

 

 

ワクチン接種時に痛みはありますか?

何も反応を示さないペットもいますが、少しつままれたような痛みを感じるペットもいます。しかし、痛みは長く続きません。

 

 

ペットをペットホテルへ連れていく

信頼できるペットホテル等は、通常ワクチン接種の証明書がないペットの犬や猫を受け入れません。ドッグラン、しつけ教室、ショー、パピーパーティーも同様です。

免疫機能が完全に働くまでには、ワクチン接種から通常1~2週間かかるため、ペットをこうした環境に連れていく予定がある場合は、事前に計画を立てることが重要です。

 

 

ワクチン接種証明書を保管しておく

ペットをワクチンの追加接種に連れていく際は、過去のワクチン接種証明書を持参しましょう。

適切な時期にワクチン接種を受けているか、どの種類のワクチンを接種しているのかを、獣医師が確認するために必要になります。

 

 

 

追加接種を忘れたら問題になるの?

ある程度ワクチンの「保護期間が重複」しても問題ありませんが、時間とともに効果は薄れ、ペットが感染症にかかるリスクは上がります。

ワクチンの追加接種時期のお知らせをしてくれる動物病院もあります。過去のワクチン接種歴や追加接種時期が不明な場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。

 

 

病気のペットにワクチンを打てば治りますか?

いいえ。ワクチンは対象となる感染症の予防のために接種するものであり、治療薬ではありません。

しかし定期的なワクチン接種をすることで、ペットがその感染症にかかるリスクを低減したり、感染・発症した場合の重症化を防ぐことができます。

 

 

ワクチン接種について(約2分)
動画で分かりやすくご紹介しています。

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