アドバイス

スコア295,265 (404 投票数)

猫の正しい歯みがき方法〜歯周病予防に必要なケア〜


愛猫の歯の健康が気になるけど、デンタルケアは特にしていないという飼主様も多いのではないでしょうか。

しかし猫も人間と同様、デンタルケアで歯周病のリスクを減らすことができます。デンタルケアのコツや注意点をご紹介します。

 

 

猫の歯周病予防には歯みがきがとても重要!

愛猫のお口の健康を保つために、まずはお口の病気の予防をしっかりとしてあげることが重要です。猫の歯は虫歯にはならないと言われていますが、一方で、たまった歯垢が原因で歯周病になりやすいという性質をもっています。

したがって、デンタルケアをすることで、歯周病のリスクを減らすことができます。

CatOral.png

→歯周病のリスクが高まる!

また、歯周病になってしまうと、症状によっては口臭が気になり、家族との日常生活に支障をきたす可能性も。人間と同じように、猫にとっても歯みがきはとても大事で、毎日の習慣として欠かせないものなのです。

そこで、次に説明する手順にしたがって、愛猫のお口の健康管理をおこないましょう。歯周病など、歯や歯茎が病気になるリスクを減らすため、チェックしてください。

 

 

市販されている猫用のデンタルケア用品の種類は?

歯周病の原因である歯垢を取り除くことで、歯周病のリスクを減らすことができます。デンタルケアグッズにはいろいろな種類があり、お口にさわれない猫のためのデンタルペーストや、噛むことで歯垢をそぎ落とすデンタルガムや、液体デンタルケアなどもあります。かかりつけの動物病院に相談して、そのコに合ったデンタルケアグッズを選びましょう。

 

 

猫がリラックスする!正しい歯のみがき方とコツ【歯ブラシ編】

 

猫の歯みがきのしかた

Brushing.png

歯垢・歯石のつきやすい歯があるので、
意識してみがきましょう。

 

上下の犬歯
上顎の第四前臼歯・下顎の第一後臼歯とそれより奥の歯

 

ポイント

  • Checkbox.png 慣れた環境で落ち着いたときに行いましょう。
  • Checkbox.png 飽きてきたり嫌がったりする場合は無理せず時間をあけましょう。

 

BrushingStepTitle1.png

ロ(マズル)を触られることに慣らせましょう

step1.png

フードなどの好物をご褒美として準備します。

step2.png

手にご褒美を持ち、猫がご褒美に集中している間に、もう一方の手でマズルに触れます。

step3.png

おとなしく触らせてくれたら褒めてご褒美を与えます。

step4.png

慣れてきたら唇をめくる練習をします。

ShampooSteps8.png

  • ご褒美はフード1粒など小さいものにし、エネルギーの摂りすぎに注意しましょう。
  • ブラシは使わず手で触ることから始めましょう。

 

 

BrushingStepTitle2.png

指で歯や歯肉に触れられることに慣らせましょう

歯ブラシを使った歯みがきの前に、飼い主の指で歯や歯肉に触れられるようにします。

ShampooSteps8.png

  • 動物用歯みがきペーストなど、おいしい味のついたものを指につけると、嫌がらずに受け入れやすくなります。

 

 

BrushingStepTitle3.png

デンタルブラシを使って歯みがきをしましょう

step1.png

最初はデンタルブラシに対する恐怖心を除くため、ブラシを歯に一瞬あて、できれば褒めてご褒美をあげます。

step2.png

デンタルブラシへの抵抗がなくなったら徐々に時間を延ばしブラシを動かして歯みがきをします。みがきやすい犬歯や切歯(前歯)から始め、徐々に奥の方の歯までみがきましょう。

 

BrushingChallenge.png

BrushingStepTitle4.png

口を少し開けさせて、歯の裏(内)側をみがきましょう

猫は長い時間口を開けさせられるのを嫌がるので、1回につき1本を短時間で行い、無理にみがかないようにしましょう。

 

 

 

歯みがきを嫌がる猫には他のケア用品も便利!

どうしても歯みがきを嫌がる猫ちゃんには、液体歯みがきを使用するという方法もあります。これは飲み水に混ぜるだけで歯垢の形成を抑え、口臭ケアもできる、とても便利なデンタルケアグッズです。

 

 

猫の歯みがきの頻度はどの程度?

猫の歯みがきは毎日おこなうのが理想的です。それが難しいという場合でも、週に2~3回はみがいてあげるといいでしょう。また、デンタルガムやペースト、液体デンタルケアなどを使う場合も、継続的におこなった方が効果的です。

 

 

思い切って食事を見直してみるのも有効

猫ちゃんのお口の健康のためには、食事を見直すことも必要です。たとえばウェットフードには歯を研磨する効果はありませんが、ドライフードには研磨効果があります。そのため、ドライフードを食べさせることにより、歯垢の蓄積を防ぐこともできるのです。

可能であれば、定期的に口の中を見て、歯茎に赤みを伴う炎症がないか、もしくは茶色いステインが付着していないかを確認するようにしましょう。心配な症状を見つけた場合は、かかりつけの獣医師に相談し、必要に応じて適切な治療を受けるようにしてください。

愛猫に長生きしてもらうためには、歯を健康に保つことがとても大切です。しっかり歯みがきをして、定期的に歯の健康状態をチェックすることを習慣づけましょう。

この記事へ投票をお願いします。: 5 4 3 2 1

その他のビルバック製品